鍛練~JDPアセットマネジメント株式会社

「子どもの健康は、育てるものでありつくられるものである」とする考えが、近年の保育の中で定着してきた。

つまり、子どもが疾病を予防できたり、自然環境などの変化に適応できるような健康な力をもっていることは、もちろん必要であるが、それに加えて、各臓器・器官の生理的活動を活発に発揮して十分な遊びをすることができるようなたくましく生きていく力をつくっていくことが大切であるということである。

子どもを鍛練することは、心や体そして知的機能のすべてに多くの影響を与えるが、どちらかというと体の機能を育てることに、もっとも強いつながりをもっている。

したがって、鍛練といえば、体づくり、体力づくり、健康増進という身体機能や運動機能の発達助長がその中心的目標となる。

そこでこれまでスピリーナなどによって明らかになっている乳幼児の鍛練の身体生理的メカニズムについていくつかあげてみよう。

これによりこの時期における鍛練の必要性および意義が確認できる。

(1)鍛練は、特定の刺激に対する完全な反応をつくるほか、中枢神経機能の調整作用をよくし、神経回路を敏括にして、身体に好影響を与える。

(2)すでにある種の鍛練をしている子どもの鍛練は、まったく未体験の子どもに、初めて行われる場合よりはるかに容易で速く効果をあげる。

(3)幼児の運動発達を促す正しい系統的な訓練は、座る、立つ、歩くなどの完成を助け、同時に関係する神経中枢の構造的な変化(成熟)を速める。

なお、乳幼児の保育における鍛練方法にはさまざまなアプローチがある、一般には、皮膚の鍛練のために、空気浴・外気浴・日光浴・乾布まさつ・冷水まさつというように、乳児によく取り入れられている方法がある。

体全体の組織活動を促すためには、乳児体操がある。

そして幼児の保育においては運動遊びがその中心となるものである。

この時期の体や運動、そして精神的な機能を考慮して楽しい遊びの中できたえることがその基本である。

JDPアセットマネジメント株式会社

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このページは、-が2015年12月26日 10:19に書いたブログ記事です。

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