伝染病の発生または流行には、感染源としてウイルスや細菌の存在、感染経路、感染者の体内での増殖すなわち感受性の3つの条件が必要である。
このうちどれが欠けても流行は成り立たない。
これをコッホの3原則という。
予防接種は感受性者対策として、あらかじめ人工的に当該疾患に対する免疫を獲得させることにより、病原体の感染に対して抵抗力をもたせることを目的としている。
したがって予防接種を受けた個体は、感染を受けても発症しないか、あるいは軽い症状を示すだけで治癒する。
このような感受性の低い個体、つまり抵抗力のある個体のしめる割合が高いほど、その集団・社会での伝染病の流行が低くなるといえる。
つまり高い接種率を保持すれば、流行に際して集団防衛ができる。
そのためにも、保護者・保育関係者に予防接種の意義を十分周知徹底することが、地域保健教育として大切である。
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